1986年に、シリーズ1作目『ドラゴンクエスト』が登場してから25年。
RPGの金字塔ともいえる同作品の出荷本数は、派生作品なども含め、5800 万本になりました(2011年6月末)。
25周年を記念した展示会「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」が、
森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ)で12月4日まで開催されており、連日、
多くのファンが足を運んでいるようです。また、ドラクエコンサートのDVDが付いた、
WiLL増刊『すぎやまこういち ワンダーランド』も話題を集めています。同書は、
ドラゴンクエストの作曲を一貫して担当した、すぎやまこういち氏を特集した一冊です。
「昔はゲームは叩かれました。ある政治家は『ドラクエは敵を倒すからよくない』
なんてトンチンカンなことを言っていました」
すぎやまこういち氏は同書のなかで、『ドラゴンクエスト』が生まれた頃をこう
振り返っています。同じく、ドラクエのゲームシナリオデザインを担当した堀井雄二氏も、
昔は本当にひどかったと言います。当時取材に訪れるのは、ゲームを敵対視しているような人ばかり。
「『こいつはゲームなんて悪いものを作っているヤツだ』と思っているのがミエミエで、
やってくるなり、第一声が『やっぱりオタクなんですか?』(笑)。いまはだいぶ変わって、
ドラクエを小さい頃からやっていましたという人が多いですが、一部ではいまだに
先入観を引きずっていて、少年犯罪が起こると『殺人鬼の部屋にはゲームがあった。
影響を受けていた』と報道されます」(堀井氏)
秋葉原の無差別殺傷事件で、犯人がダガーナイフを使用し、その後、ダガーナイフが
規制されるようになりました。ドラゴンクエストにもダガーナイフという武器が
出てくることから、けしからんと言われることもあったようです。
「ダガーナイフをなくせば犯罪がなくなるわけじゃない。その犯人は、
もしダガーナイフがなくても別の刃物を使ったでしょう。そういう規制の仕方は、
物事の本質を見ていないと思う」(堀井氏)
続きます
http://news.livedoor.com/article/detail/6045414/