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やるっきゃ騎士φ ★:2011/05/17(火) 07:48:34.92 ID:???
ソニーの顧客情報流出問題をめぐり、専門家らの間に、同社のハッカーへの対応の誤りが攻撃を呼び込んだとの指摘が浮上している。ハッカーとの関係に配慮する米ハイテク大手各社に対し、ソニーは敵対関係を崩さなかったため標的にされたとみられている。今回の事件は社会悪であるハッカーへの対応の難しさを
浮き彫りにするものといえそうだ。
◆“バーブラ効果”
インターネット上には「ストライサンド効果」と呼ばれる現象がある。個人や企業が
情報を隠そうとして、逆にそれを世間に広めてしまう現象だ。
この現象は米国人歌手のバーブラ・ストライサンドさんに由来。マリブにある自宅の写真を
ウェブサイトから削除しようと2003年に訴訟を起こしたところ、写真の掲載サイトにアクセスが
殺到する結果となった。
サイバーセキュリティーの領域では将来、こうした予期せぬ負の反応が「ソニー効果」として
知られることになるかもしれない。ソニーは15日、ゲーム・サービスシステム
「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」と動画・楽曲配信サービスの一部を
欧米で再開したと発表したものの、対応はこれからが本番だ。
他のハイテク各社は不安を感じながらもハッカーらと事実上の停戦協定を結んでいるのに対し、
ソニーは訴訟などでハッカーらと敵対している。
セキュリティーの専門家らは、ソニーがサーバーの重要部分の十分な保護や監視を怠り、
車内に鍵を置き忘れたも同然だったと指摘している。
4日にソニーのハッカー攻撃に関する米議会公聴会で証言したパデュー大学のユージン・
H・スパフォード教授(コンピューター・サイエンス)は
「誰もリスクを実際に評価しなかった環境でソニーは運営しているようだった」と話す。
ハッカー攻撃に弾みがついたのは今年初めのソニーと21歳のハッカー、ジョージ・ホッツ氏との
対決が契機との指摘もある。
17歳のときにアップルの初代「iPhone(アイフォーン)」のセキュリティー網を
破る方法を見いだし、ハッカー界で伝説の人物となった同氏は昨年、プレイステーションで
アマチュアたちの自作ゲームを作動させることができる修正方法を発見しネット上の日記で公表した。ソニーは削除を求め同氏を提訴した。
2月にはプレイステーションで自作ゲームを動かすソフトを配布した別のハッカー、
アレクサンダー・エゴレンコフ氏のアパートをドイツの警察当局が家宅捜索した。
こうした中で「アノニマス」と名乗る匿名のハッカー集団は、報復を宣言した。
-続きます-