稲船敬二氏大いに語る!「チャレンジャーであることをやめるな!」
http://www.famitsu.com/news/201110/13051808.html
スピードという部分がうちの会社の優位点だと思います。これさえあれば、勝てます。
――おお、勝てますか?
稲船
スピードを3倍にすれば、コストは3分の1になりますよね。
いまゲーム会社がいちばん苦しんでいるのは何かわかりますよね。コストです。
大手パブリッシャーで、収益が上がらないとなると経営者はどう考えるかというと、
「回収できるところでやりましょう」ということになる。
いままで30億円かけていたものが今後回収できないとなると、10億でやろうということになる。
となると、大手の作りかたの10億円なので、いままでの3分の1しかボリュームのあるものしか作れない。
僕らが同じ10億円でやるとしたら、大手の3倍は動くつもりでやります。シャアですね(笑)。
大手で言うところの30億円使うことが、僕たちの10億円に相当するわけです。
そうなると、「どちらのゲームがいいゲームになりますか?」という可能性の話ですよ。
一旦外に出て、僕たちみたいにいちからやらない限り、その発想は出てこないと思うんです。
なぜなら、甘やかされているから。いろいろなことにお金がかかることに気づいていない。
そういう部分で言うと、中小と大手では、お金の感覚はぜんぜん違うと思います。
ですので、クオリティーを落とさずにスピードを上げていくという、大手企業にはできない方法で勝負するつもりです。