サムスン電子が「ファンインタビュー」をでっち上げ!?
サムスン電子が、新製品発表会で「ファンインタビュー」を捏造(ねつぞう)したとして物議
を醸しています。
サムスン電子は、米フロリダ州オーランドで22日(現地時間)に開催された北米最大規模の通
信展示会「CTIA」に情報技術(IT)業界・メディア関係者を招き、タブレットPC「ギャラクシー
タブ」新製品の映像を流しました。映像のハイライトはユーザーのインタビュー。旅行作家や不
動産会社の最高経営責任者(CEO)、ビデオカメラマンの3人が登場し、ギャラクシータブを絶賛
しました。「本当に薄い」「画面がきれい」など、特長も細かく挙げています。
しかし、IT専門ブログ「Technologizer」が25日に伝えたところによると、このうち旅行作家
と不動産会社のCEOは、実際にはブロードウェーで演劇やテレビ番組などに出演する俳優だそう
です。また、ビデオカメラマンはサムスンの仕事を請け負っているとのことです。
同ブログは「サムスン電子はインタビューを本当の話だと説明したが、実際には演技にすぎな
かった」と指摘しています。ブログの主張は現在、米誌「TIME」や米ニュースサイト「ZDNet」
などにも広がっています。サムスン電子の関係者は「一部主人公の本業が俳優だということは事
実だが、実際に旅行に関する文章を書いたり、不動産会社で働いた経歴もある」と説明していま
す。
IT業界で「偽ファン」は絶えず物議を醸してきました。例えば、マイクロソフトは2009年、OS
(オペレーティングシステム)ウィンドウズ7を発売した際、俳優らをファンとして出演させた
ことで、人々の失笑を買いました。ソニーも06年に偽ファンサイトを作ったことが分かり、散々
な目に遭いました。サムスン電子のグローバルマーケティング力も、当面は論争を避けられない
見通しです。
白承宰(ペ・スンジェ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110417000002