KDDI(au)は、スマートフォンのカメラ越しに見ることで、手のひらの上に仮想の3Dキャラ
クターを表示し、歌ったり、踊ったりさせられる拡張現実(AR)アプリケーション「手の
ひらAR」を2011年6月24日に公開する。人気キャラクター「初音ミク」を起用し、利用の
拡大を図る。
手のひらARは、「セカイカメラ」などで知られる頓智ドットが協力し、KDDI研究所の技術を
応用して開発した。アプリを起動してからスマートフォンのカメラで手のひらを撮影すると
、位置や傾きを検出し手のひらの上に3Dキャラクターを重ねてディスプレイ上に表示する。
キャラクターが手のひらに載っているかのように出現し、歌ったり、踊ったりする様子を
鑑賞できる。auは複数のキャラクターをそろえ、利用者が選択できるようにする。
なかでも目を引くのが、ソフトウエア開発会社クリプトン・フューチャー・メディアのキャ
ラクター「初音ミク」だ。このキャラクターは本来、ヤマハの音声合成技術により、歌詞な
どを入力すると人間のように歌うソフト「VOCALOID」シリーズの製品の1つだ。
デザインと歌声のかわいらしさで人気を博し、すでにトヨタ自動車が米国向けCMに起用した
ほか、現地でデジタル技術を駆使したライブコンサートの開催も支援(関連記事)するなど
、大手企業も活用を始めている。さらに国の情報通信研究機構(NICT)でも3Dホログラム
技術の実証例に使われるなど、デジタル技術を使った新サービスの象徴として知名度を高め
ている。auがARアプリに同キャラクターを起用することで、いっそう関心を集めると見られる。
なおARアプリの対応機種は「IS03」「REGZA Phone(レグザフォン) IS04」「IS05」「SIRI
USα(シリウスアルファ) IS06」「AQUOS PHONE(アクオスフォン) IS11SH」「AQUOS PHO
NE IS12SH」。auのアプリ配信サービス「au one Market」からダウンロードして利用できる
。専用サイトで詳細を確認できる。
(植木 皓=ニューズフロント)
ソース:DigitalToday
http://dt.business.nifty.com/articles/4811.html